【レポート】初めてVOCALOIDのライブを『生で』見ました!【マジカルミライ2018東京1日目昼】

 こんにちは、ワカバです。9月も早いものでもう中旬、しかしながら残暑というには暑すぎる日が続いていますね。とはいえ季節の変わり目ですので、皆さん体調には気をつけてください。

 さて、今から2週間ほど前、「マジカルミライ2018」の東京公演初日に参加してきました。「レポート、遅っ!!」と思われるでしょうが、一昨日のボーパラ13のための新譜制作で忙しかったので許してつかぁさい……。そちらのレポートも、これを書き終わり次第取り掛かるつもりです。


 ではさっそく、ライブに関して。はじめはSS席で応募していたのですが落選続きで、なんとしてでも今年は見に行きたかったので途中でS席に希望を変更したらすんなり当選。そういうわけでS席からボカロたちを見ていました。会場には11時半頃に到着。大きな体育館みたいな感じなのですね。ワクワクしながらパイプ椅子に座ってTwitterみたり会場の空気を楽しんだりペンライトの素振りしたりしていました。その間に尋ねに来てくださるフォロワーさんもいらっしゃったり。あの広い会場で見つけてくださりありがとうございました。

 そして、ついにライブスタート!わぁぁあっと湧く歓声に、この会場に集った人の量と熱気を感じて圧倒されました。ここからは特に記憶に残った曲にコメントしていきます。


 まずは一曲目の「Hand in Hand」。ノリやすくて、まだコールとかペンライトとか分かってないライブ初心者の自分としてはとても助かりました。身体も温まって気分も良い感じに高揚。やっぱりいい曲だよなぁと実際に会場で聴いて再認識。あと、結構距離があるからか、あまり「映像を見ている」感じはしませんでした。人間のライブも基本めっちゃ遠くから見るものだし、あまり変わらないかもですね。むしろボカロたちが光っていてくれるから見やすかったり。

 次に「METEOR」。イントロのドラムが流れた瞬間、身体の中の何かが一気に沸き立ったのを覚えています。あとはもう夢中で全力でペンライトを振って、音と言葉を感じていました。この曲を会場で聴くの、ちょっと怖かったんです。コンペに落選したことを思い出して悔しくなったり、何か明確な『差』を感じて諦めてしまったりするんじゃないかって。でも、実際はそんなことなくて、ただものすごく「METEOR」が好きで、ファンとしての僕がそこに立っていました。曲が終わったとき、あぁ、僕はこんなに「初音ミク」が好きなんだなって、改めて思いました。一方で、生意気にも初めて聞いたとき見えた景色の方が美しかったなとも思いました。現実にない、僕の頭の中にしかない理想の集積だからこそ、そう感じたのでしょう。こういう、憧れの先に見えたものを大切に追いかけて、これからも創作頑張ろうと思います。話が逸れましたが、今回のマジミラで一番夢中になれたのは、「METEOR」でした。というか、それ以降は体力が残ってなくて一周回って冷静になってたような……。

 そして、「あったかいと」以降の年長組のターン。知らない曲が多かったのですが、曲が流れるたびにどこかで歓声が上がって、「長年追いかけていても知らない曲がライブで流れる」「そしてその知らない曲が他の誰かにとっての最高の一曲だったりする」ということが、他のライブにはないボカロライブの魅力なのかなぁと考えていました。DJみたいな感じなのかな。帰ってからオリジナル動画を見てみて感動したりもしてました。特に「あったかいと」の歌詞が「女性のマスター」を対象としているように感じて、普段「男性のマスター」ばかり想定している自分にとってとても新鮮で、魅力的に映りました。ライブで広がる「好き」の輪。

 「on the rocks」やリンレン曲は、ボカロ同士の絡みが多くて見ていて楽しいですね。ボカロ曲はやっぱりソロが多くなりがちなので、こういうボカロ同士のコミュニケーションがあると、そこに有機的な何かを感じてボカロが「いる」感覚が強くなるなぁと思いました。

 「ODDS&ENDS」。この曲は完全に感情移入していました。歌詞を歌う誰か、歌詞に歌われる誰かになりきって聴いていたように思います。落ちサビはペンライトを振らず、目を瞑ってただ立ち尽くしてみたり。「何者でもないから何者にもなれる」、そんな初音ミクが好きで、僕の歌う初音ミクが、僕と歌う初音ミクが、誰かにとっての誰か自身になれたらいいなとか、そんなことを考えていました。実際はそんなことなくて、僕は僕で、その人はその人でしかないんですが、その人がその人らしくあるための手助けができたらなって。自分を重ねているだけかもしれないんですけどね。将来の夢は「初音ミク」です。そのためにも職探さないとね……うん……。どこかの音楽事務所から急に声かけられたりしないかな。しないか。探さないとな。

 最後、「グリーンライツ・セレナーデ」。この曲は無難に好き、10段階評価で8くらい好きなんですが、やはり最後の歌詞ですね。衝撃のあまり「おおおお!?」と声が出てしました。近くの人、ごめんなさい。これもネタバレに気をつけてくださった皆さんのおかげだと思うので、ありがとうを伝えるね。ありがとうございました。おかげで、僕の初めての感動は守られました。

 初めてのマジミラライブはこんな感じでした。ペンライトを通して「何か」をボカロたちに送ろうとしてたから、右腕が本当に痛かった。汗もたくさんかいた。タオル、持ってきてて良かった。ボカロたちが生きてなくても、観客の僕たちが生きて、生き生きとしているから、ライブだった。「人生がガラリと変わるような感動」ではなかったかもしれないけど(というかそんなすぐ変わるような人生強度だと困るけど)、たしかに何か「この先」をより良い、より楽しい方向にもっていってくれるような力学を感じました。本当に行って良かった。

 あとは、たくさんのフォロワーさんたちにお会いしましたね。去年と比べて知り合い(顔は知らない)増えたなぁと思いました。中には僕たちの曲の感想を直接伝えてくださる方もいたり。こんな自分でも誰かの役に立てたのだと、嬉しくなりますね。これからも頑張ります。


↑これは会場で見つけた""分かってる""はちゅね。


 そうだ!これは書いとかなくちゃな……。実は、2月に投稿してから各所で話題になった(当社比)「#Null#」をDIVAエディットしてくださった方がいらっしゃいまして……この動画です。



 こちらの動画と譜面を作ってくださった「さざなみ」さんに直接お会いして交流、そして実機でプレイさせていただきました。VITAもPS4も持ってなかったので……。ちょっとは練習してきたのですが、やはり難しい。高速歌唱部分が特に難しい。この展開を書いたのは誰だ!!!自分たちの作品をこうして二次創作するほど気に入っていただけて、僕はとても幸せ者だなぁと感じました。改めて、さざなみさんありがとうございました。

 そして、今回は思い切って「ツナガルミライ」という大規模オフ会にも参加してみました。すごい高そうなホテルのすごい高い階層(なぜか語彙力が足りない)を貸し切っての開催で、DJブースにお絵描きブースに祭壇にと、広いスペースを埋め尽くしてちょっと狭く感じるくらいの人が集まってました。祭壇とんでもなかったし、料理もおいしかった。たくさんの人とお話しして、どんな方々がボカロたちを好きでいるのかの理解がより深まったと思います。終電の都合で23時には出てしまったので、次はちゃんと最後までいたいな。

 僕の今年のマジミラは、こうして幕を降ろしたのでした。とても楽しかったです……来年は自分の曲も演奏されるといいな。


↑ついに初音ミクのねんどろいどをお迎えしました。これからよろしく!

↑pixiv FANBOXでの支援、ありがとうございます。
アイスを食べられて、ミクも喜んでます。

 グランプリをとった先人たちを見ていると「絶対にグランプリをとるぞ」と有言実行しているので口に出していきたい気持ちはあるのですが、自分自身の至らなさは分かっているつもりというのと、宣言していて結局上手くいかず……という経験が足を引っ張っている気がします。明言していくだけの強い気持ちがないとダメというのは理解しているつもりですが……。でもやっぱり「グランプリをとれないとダメ」みたくなってほしくない、誰だってマスターになれるし、マスターでいていいんだって思うし……。でもでも、「最高のアイドルをプロデュースするのだから、自身も最高のプロデューサーであれ」というのがボカロを通しての自己実現というか人生の成長や救済につながっていくと思うので、どんな世界も頂点は一つだけだし、やっぱりグランプリほしいし、宣言した方がいいのかな……。DIVELAさんのインタビューには「自分の一番好きなボカロにこれ以上ない想いを込めて作ればきっとグランプリを取れるんじゃないでしょうか」ってあるし、とはいえ何か結果を出すことで「誰かよりも自分の『好き』が強い」ってことにはならないしなってほしくないし、迷ってばかりです。

 ところで今、自作の「SYNC&SING」(ボーパラ13で頒布したCDに入っていて現在BOOTHで現物とDL版の通販もしている)を聴きながらこの記事を書いているのですが、あまりにも歌詞が良いですね……。「怖がらないで教えてよ、黙っていられない思いを」。僕は「初音ミク」で人生変わった人なので、潜在的に欲しがっている人も含め、初音ミクを求めている人に初音ミクが届いて、同じように人生楽しくなればいいなって思います。だからやっぱり、グランプリをとれるような「音楽的技術」と「人の心動かす情熱」、両方ほしいなぁ。グランプリをとれるほどの強度がほしい。そう考えると自身の強度の証明としてグランプリとらなくちゃダメですね……。「好きの比較」に関しては、「好き」をアウトプットする能力を測っているのであって「好き」の大きさそれ自体ではないということで納得しようと思います。マジミラのステージで演奏されるの羨ましいし、インタビューとかされたいし、やっぱり事実としてグランプリほしい。「ちやほやされてる誰かに嫉妬だってしちゃ」います。正直グランプリとったらインタビューで「実は去年は落ちてるんですよね、ですからマジミラコンペ史上初めての落選後のグランプリです」とか言いたいし。ついでにメロディはシャワー浴びてるときに降りてきてくれ。


 記事書いてて思ったのですが、思っていたよりもグランプリ欲しかったみたいです。そういや超会議では悔しくて泣いてたんでした。「METEOR」初めて聞いたときも喜びやら悔しさやらで感情ぐちゃぐちゃだったし。そういうわけなので、グランプリはとりに行くし、これからも自分の「好き」と向き合って、「好き」を発信していこうと思います。がんばるぞー₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾

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